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人体模型の夜(中島らも)
2021.03.19 books
SNSでホラー小説おすすめないか?と質問して、おススメされた一冊。
昔実家にあった「白いメリーさん」「アマニタ・パンセリナ」を読んで、面白いおっさんだなと思ったのもつかの間、この世を去ってしまった。
世界観・言葉運びが気持ちよく、好きな作家さんで、私の中で町田康と同じ位置にいる。(全然ちゃうけど)
人体になぞらえたちょっと薄気味悪い短編集で、軽く読めた。ひとつひとつの内容が特段、めちゃくちゃ深いな~とか、よく練られてるなということは無いけれど、百物語的な面白さがあった。
紹介してくれた方に、ホラーではないけど中島らもといえばガダラの豚だ!と言われたので、ホラー祭りが終われば真っ先に読みたい。
先述した「白いメリーさん」も若干薄気味悪い話だけど、そこに入ってる「ラブインエレベーター」という話がすごく好き。
こうして小説を読んでいると、作家さんの文章力ってすごいなと感じる…当たり前やけど。本を読みつつ自分の中の語彙をどんどん増やしていきたいと改めて思った。